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オフィスから出たゴミを回収|事業ゴミの処分方法や費用相場を紹介

2022年12月22日コラム

オフィスやお店から出るゴミの処分で特に悩むのは、粗大ゴミやオフィス家具など大型のゴミではないでしょうか?
オフィスやお店から出るゴミは、たとえ一般家庭と同じ内容のゴミであっても出し方は異なります。

本記事では、事業ゴミの分類の基本や、会社から出る粗大ゴミやオフィス家具の処分・回収方法について解説します。
オフィスゴミの処分に悩んでいる方はぜひご覧ください。

オフィスから出たゴミを回収|事業ゴミの処分方法や費用相場を紹介

オフィスから出るゴミの種類|家庭ゴミとの違いを知ろう

オフィスや飲食店など、事業をしている中で出るゴミを「事業ゴミ」といいます。
事業ゴミには2種類あり、以下の2つにわけられます。

● 産業廃棄物
● 事業系一般廃棄物

ゴミを回収してもらうためには、正しく分別しなければなりません。
まずは、このニつのゴミの詳細について解説します。

1.産業廃棄物

オフィスから出たゴミのうち、法律・法令で定められた20種類の事業ゴミを産業廃棄物と呼びます。
産業廃棄物の詳細を以下の表にまとめました。

種類 具体例
1.燃え殻 焼却炉の残灰、石炭など
2.汚泥 排水処理の汚泥、下水汚泥など
3.廃油 調理油、潤滑油など
4.廃酸 廃写真定着液、廃硫酸など
5.廃アルカリ 廃写真現像液、アルカリ性の廃液など
6.廃プラスチック 発泡スチロールくず、合成ゴムなど
7.ゴムくず 天然ゴムくず
8.金属くず 鉄くず、アルミくずなど
9.ガラス・コンクリート・陶磁器くず 板ガラス、石膏ボードなど
10.鉱さい 不良石炭、粉灰かすなど
11.がれき類 新築や取り壊しで出たコンクリートの破片、そのほかの破片など
12.ばいじん ばい煙発生施設等で発生し集じん施設により集められたばいじん
13.紙くず 特定業種(出版業、新聞業など)から発生する紙くず
14.木くず 特定業種(木材加工、パルプ製造業など)から発生する木くず
15.繊維くず 特定の業種(建設業)から発生する天然繊維くず
16.動植物性残さ 特定業者(食品製造業、医療品製造業など)で使用した動物や植物の固形の不要物
17.動物系固形物不要物 解体・処理した動物の固形不要物
18.動物のふん尿 畜産農業から排出される動物のふん尿
19.動物の死体 畜産農業から排出される動物の死体
20.汚泥のコンクリート固形化物など、1~19の産業廃棄物を処分するために処理したもので、1~19に該当しないもの

これらは一般的に、各事業所での処分が義務付けられています。

2.事業系一般廃棄物

事業ゴミの中でも、産業廃棄物に該当しないものを事業系一般廃棄物といいます。
飲食店を例に挙げると、従業員が出した個人のゴミも、飲食店の食べ残しのゴミも事業系一般廃棄物です。

オフィスや店舗では、事業を行ううえで発生するゴミも、個人から出たゴミもすべて事業ゴミであると覚えておきましょう。

ゴミの例として、以下のように家庭から出る内容と大きな差はありません。

● 紙コップ
● ペーパータオル
● コーヒー
● 茶葉
● 生ゴミ

とはいえ、一般家庭のように自治体が行うゴミ回収には出せないので注意してください。

オフィス家具や粗大ゴミは産業廃棄物に含まれる

オフィス家具は、一部を除いて産業廃棄物に分類されます。
判断のポイントは、主な素材です。
金属加工された家具、ガラス・プラスチックの割合が高い家具は、産業廃棄物として扱いましょう。

木製の椅子やキャビネットなどの木でできた製品の場合は、事業系一般廃棄物に分類されるためその点は注意が必要です。

産業廃棄物を事業系一般廃棄物と混合して捨てるのは法律違反です。
しっかりと分類を知り、ゴミの分別を徹底してから回収してもらいましょう。

オフィスゴミの回収方法3選|粗大ゴミやオフィス家具

基本的には、産業廃棄物に分類される場合が多いオフィス家具や粗大ゴミですが、回収方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
こちらでは3つの回収方法とともに、注意点についても解説します。

1. 不用品回収業者や専門の処理業者に依頼する
2. 買い取り業者に依頼する
3. フリーマーケットを利用する

順番に見ていきましょう。

1.不用品回収業者や専門の処理業者に依頼する

基本の回収方法として、不用品回収業者に依頼する手があります。
業者に依頼する際は、産業廃棄物収集運搬・処理業の許可を得ているかを確認するようにしましょう。

許可証がなければ違法業者であり、依頼した側も責任を問われる場合があるので注意してください。

特殊な産業廃棄物になると、専門知識や技術などが必要になります。
費用は割高になりますが、専門の処理業者に依頼するのがよいでしょう。

2.買い取り業者に依頼する

買い取りを依頼するのも一つの手です。
どの業者に依頼するか選ぶ際には、古物商許可を取得している業者かを確認したうえで依頼してください。
許可証がなければ、違法業者です。

買い取りを依頼すれば、一気に処分ができるうえに収入も得られます。
また、年代や状態によっては買い取り不可になる可能性もあるため、処分方法を考えておくと対応がスムーズです。

3.フリーマーケットを利用する

フリマアプリやオークションを利用するのもよいでしょう。
出品するのは簡単ですが、デメリットもあります。

● いつ売れるかわからない
● 大型家具は発送準備に手間がかかり送料なども高くなる

気長に待てる状況ならば問題ありませんが、移転で処分する期限が決まっている場合、急ぎで処分する場合には向きません。
出品する場合は、同時に別の回収方法についても準備しておくとよいでしょう。

オフィスのゴミ回収にかかる費用相場

オフィスゴミは基本的に産業廃棄物に含まれ、処理相場は1~7万程度です。

木くず 5,000円~1万5,000円
混合廃棄物 7,000円~2万5,000円
タイル 1万5,000円~2万8,000円
がれき 1万5,000円~3万円

見積もりや下見は、ほとんどの業者が無料でやってくれます。
一度、いくつかの業者へ見積もりを相談してみるとよいでしょう。

事業系一般廃棄物については、各自治体によって定められています。
詳細は電話で問い合わせたり、自治体のホームページを確認したりしましょう。

まとめ

事業所から出るオフィス家具や粗大ゴミの多くは、産業廃棄物にあたります。
ただし、木製のものであれば事業系一般廃棄物になるため、その点は注意しておきましょう。

また、タイミングや回収方法の特徴を理解したうえで、どうやって処分するのか検討してください。
オフィスゴミ回収は大規模になる可能性があるため、できるだけ計画的に処分を進めましょう。

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