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オフィス家具の地震対策5つのポイント!おすすめグッズ5選も紹介
2022年11月27日コラム
「オフィスで地震が起きたときに転倒しやすい家具はどれ?」
「オフィス家具の地震対策グッズはどれがよい?」
オフィスで地震が起きると家具や機材が倒れ、深刻な被害を出す可能性があります。
少しでも災害リスクを減らしたいと願うのは、オフィス経営者共通の願いでしょう。
この記事では、オフィス家具が原因で起こる地震災害や、その対策に有効なグッズを紹介します。
記事を読めば、大切なオフィス家具や職員を地震から守れるため、経営者の方はぜひご覧ください。
地震で倒れやすいオフィス家具と起こりうるリスク
地震転倒リスクが高いのは、棚のような収納家具です。
収納家具が地震で転倒すると、以下のような深刻な被害が起こりかねません。
● 家具の下敷きになる
● 避難経路が塞がれる
● ネット回線機器を破壊する
棚の転倒は従業員に怪我をさせるだけでなく、通路やドア・窓を塞ぎ、二次災害をもたらす危険性もあります。
ネット機材を破壊するリスクもあるため、固定を行いしっかり転倒を防止してください。
【転倒防止】オフィス家具の地震対策5つのポイント
オフィスの棚・キャビネット転倒で起こるリスクを防ぐポイントは5つあります。
1. 避難経路に転倒するようなオフィス家具を置かない
2. デスクまわりやオフィス中央に背の高い棚やキャビネットを置かない
3. 避難経路の幅は1.2m以上確保する
4. 書庫の上などには物を置かない
5. 重要書類のデータバックアップを取り耐火保管庫に入れておく
各ポイントを詳しく解説するので、地震被害を少なくしたい経営者の方はぜひご覧ください。
1.避難経路に転倒するようなオフィス家具を置かない
ドアや窓など避難するために必要な経路前・横には、倒れやすい物を置かないようにしましょう。
棚は非常に高さ・重さがある収納です。
転倒が起こると道を塞ぐうえ、動かすのも難しい傾向にあります。
家具が道を塞がないようにするだけでも、従業員が安全に避難できる確率は上がります。
2.デスクまわりやオフィス中央に背の高い棚やキャビネットを置かない
通路の近くだけでなく、デスク周辺・オフィス中央にも、背の高い棚は置かないでください。
デスク周辺・オフィス中央にある家具が転倒すると、仕事中の従業員が押し潰されやすいからです。
棚・キャビネットを置く位置は、従業員が集まらない壁寄りの場所にしましょう。
3.避難経路の幅は1.2m以上確保する
人が安心して通れる通路の幅は、最低でも1.2mとされています。
地震の時に安心して避難できるよう、各通路の幅は1.2m以上空けましょう。
いつ地震が起きたとしても安全に避難できるよう、通路幅を常に確保する習慣を付けるべきです。
離席する際には引き出しを閉め、椅子を机の下に入れるようにしましょう。
4.書庫の上には物を置かない
あなたのオフィスにある棚や書庫、キャビネットの上は整頓されていますか?
棚上に物を置く習慣があると、地震発生時に落下で怪我をするリスクが高まります。
オフィス内は整理整頓し、棚の上には極力物を置かないように努めてください。
なお、どうしても物を置かなければならない場合は、ゲルシートで落ちないよう対策をするとよいでしょう。
5.重要書類のデータバックアップを取り耐火保管庫に入れておく
重要な書類のデータをPCで管理していると、地震による火災時や落下物によって被害を受けやすい傾向にあります。
紙の書類はいわずもがな、火災発生時に燃えやすくデジタルデータ以上に管理を徹底すべきです。
大切なデータや書類のバックアップは必ず取り、耐火性の高い金庫に保管してください。
リスク低減!オフィス家具の地震対策グッズ5選
棚・キャビネットの転倒防止に効果的な地震対策グッズは、以下の5つです。
1. 床固定金具
2. 壁固定金具
3. 転倒防止の伸縮棒
4. 耐震ストッパー
5. 耐震マット
どれも地震での家具転倒を防げるので、解説をよく読み導入を検討しましょう。
1.床固定金具
コンクリートスラブに直接棚を固定する地震対策グッズです。
必要に応じて充填材を介し、床スラブにアンカーボルトを固定するような強力な地震対策措置を施せます。
床固定金具は地震対策に非常に有効な金具ですが、賃貸の場合穴開けの規制があるため注意が必要です。
賃貸で導入を検討する際には、必ず大家さんに確認を取りましょう。
2.壁固定金具
コンクリート壁を採用しているオフィスでは有効な固定方法です。
壁に直接金具で棚やキャビネットを固定し、転倒を防いでくれます。
なお、以下の壁に金具を取り付けても効果は薄い傾向にあります。
● ボード壁
● 可動間仕切
● スチールパーティション
これらの壁に金具施工を行う際は、床固定を行い耐震補強をしてください。
3.転倒防止の伸縮棒
壁や床に穴を開けず使える、気軽な対策グッズです。
アイリスオーヤマや山善など、一般的なメーカーでも購入できます。
地震の際に家具の転倒を防止しますが、公的機関の振動試験に合格していない場合は耐震性が薄い傾向にあります。
転倒防止効果をしっかり得たいなら、「公的機関の振動試験の震度7」を突破した物を選びましょう。
なお、天井や家具の強度が弱いと性能を発揮できない可能性もあるため注意が必要です。
4.耐震ストッパー
物の下に敷き、振動による転倒を防止する補助グッズです。
粘着剤不使用なので、床に傷や粘着剤汚れを付けず使用できます。
テープ状のプレートを採用している物はオフィスの景観を乱しにくいうえ、好きな長さにカットして使えるため利便性が高いです。
しかし、耐震性はほかのグッズより低く重い家具の転倒防止は難しいため、ほかの対策グッズと組み合わせて使いましょう。
5.耐震マット
ゲル状の吸着マットを切り取り、軽量のオフィス機材や家具に貼り付けて転倒を防止するグッズです。
棚の上に物を置かねばならないケースなど、軽い機材の転倒を防止する際には活躍するでしょう。
しかし重い物への効果がやや薄く、有効期限があるデメリットもあります。
重い物を固定する際には、床や壁の金具、突っ張り棒などの対策グッズと組み合わせて使いましょう。
まとめ
オフィス家具の中でも転倒しやすいのは、棚やキャビネットです。
倒れると通路やドアを塞いだり人や物に被害をもたらしたりするため、対策を講じる必要があるでしょう。
具体的な方法としては、避難経路の幅を1.2m以上確保したり、書庫やデスクの上は整理整頓したりするとよいです。
ほかにも地震対策グッズを利用する手もあります。
この記事を参考にして、オフィス家具の地震転倒対策を施してくださいね。